旅笑い日記

~旅と日常の間のブログ~ 

ラオス入国〜夜行バスの悲劇〜

えーここ1日、2日ずっとバスに乗っておりました。


まずはカンボジアはシェムリアップ からラオスの南部の街パークセーへ入国すべく朝8時からお馴染みのミニバンに乗り込みます。

(25ドル)


今回は乗車率110パーセントで、

ドライバーと助手席の間に座らされました。


お尻がいたい‥

しかもなかなか悪路でがたがた車が揺れます



牛が行く手をはばみます



休憩をはさみつつ、出国、ビザ取得(ラオスは日本人ビザいりませんが、賄賂的なもので2ドル取られます)、入国手続きを完了。

カンボジアからラオスへの越境は比較的簡単に終わりました。



他国の方ビザ取得中



無事全員国境を超え、ラオス南部のパークセーに到着した時は17時すぎており、若干暗くなっていました。


今回は宿を取らずに来ていて、バスがとまった周辺の宿に泊まろうと考えてましたが、

バスターミナルに着くと、ラオスの首都ビエンチャン行きの夜行バスが20時半にでているらしい。


正直パークセーにあまり興味がなかったので、このまま一気にビエンチャンまで行ってしまうのもありかもしれない、宿代も浮くしと思い、勢いでチケットを購入(170000キープ、2200円くらい)



悲劇はここからでした。



さすがに約13時間という長旅のため、

大型の2階建バスに乗り込んだのですが、

まず隣の人との距離感がやばい


完全に触れあっちゃってます。


まだ隣の人が良い人そうな男性(おそらく現地の人)だったのでよかったですが。


バスが走り出してすぐ消灯され、

眠くないけどしょーがないと目をつむり、

そのまま数時間走り続け、私もうとうとし始めた時に休憩でバスがとまりました。

ぱらぱらと人が降り、私もトイレに行こうとバスを降ります。


トイレを済ませて、バスに戻ると、

ん?止まっていたはずの場所にバスがいない。


少し先の方に走り出しているバスが一台見えましたが、


いや、いやいやそんなはずはない。


心拍数が2段階くらい一気に上がりそうのを抑えながら、他の場所に移っているのだと周りを見渡す。


それらしきバスはない‥

売店のおばちゃんがバスの方を指差してなんか叫んでる‥


ここでやっと現実を受け止めました。

バスがない事に気付いてからここまで約4秒。


自分の脚はすでに走り始めていました。

果てしない一本道で信号なんて全くなし。

追いつけるとは思えないが、とにかく全速力で走りました。



途中後ろから猛々しい犬の鳴き声が聞こえましたが、そんなもん今はどーでもいい。

追いかけてくるなら来い、むしろ追い風になるだけだと走り続けました。

乗務員への怒り、罵声を心の中で叫びながら。



10秒くらい走ったかな、覚えてないです。

だんだん自分とバスの距離が縮まっているのが分かりました。

バスがスピードを落としはじめたのです。


最後にはバスは止まりました。乗務員が扉から出てきて、

私の姿を捉えた時、助かったと全身の力が抜けました。


ぜーぜー息をきらしながらバスにたどり着いた私に、乗務員は特に謝る事もありません。


自分の席に戻った時には両脇のお客さんが危なかったなー、みたいな感じで笑ってました。

おそらく隣の人がまだ1人戻っていない!と言ってくれたのか、全速力で走る私がミラーに見えたのかは定かではありません。


とりあえず、あのまま放置されていたらとぞっとします。


その後がたがた揺れるバスの中

激しいバス酔いと戦いながらも、


バスの窓カーテンの隙間から見える満点の星空にも酔いつつ眠りにつきました。


私の戦いは終わったのです。


深夜バス恐ろしや

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