名古屋で古代ロマン③ ~断夫山古墳・白鳥古墳~
名古屋市熱田区にあり、東海地方最大級の古墳である「断夫山(だんぷさん)古墳」。
全長150m、高さ16mの巨大な前方後円墳で、国の史跡にも指定されている古墳です。
この巨大さからこの地方でかなり力を持った人のお墓であることは間違ありません。
古墳の外形や出土した埴輪から、5世紀末から6世紀はじめ頃に造られたものであると推測されています。
古墳は熱田神宮公園内にあり、すぐ横には野球グラウンドがあり、休みの日には草野球の試合で盛り上がっています。
そのため公園の駐車場は満車です。
球場横には古墳のミニチュアが置かれてます。
古墳の周りには壕がめぐらされ、遊歩道が整備されていて、野球の音を聞きながら散歩できます。
この「断夫山古墳」にもヤマトタケル伝説があり、
古事記や日本書記に、「ヤマトタケルは東征の折、この尾張の地で豪族の娘ミヤズヒメと結婚の約束をかわしたが、東征の帰途病気がもとで死に、白鳥となり飛去った」とあります。
この白鳥となったヤマトタケルの墓が後に記載する白鳥古墳であり、ヤマトタケルへの思いをいだいて死んだミヤズヒメの墓がこの断夫山古墳であると伝えられています。この事から夫を断つ山、断夫山古墳と名前がついたそうです。
この断夫山古墳の南西数百メートルの位置にあるのが、ヤマトタケルが白鳥となって降り立ったとされる「白鳥古墳」です。
断夫山古墳の約半分の大きさの前方後円墳で、断夫山古墳に続き6世紀前半ごろにつくられたと言われています。
白鳥古墳は川沿いにあるため、カフェによりながらの散歩の途中などで立ち寄るのにちょうどいいかもしれません!