ネパール〜高山病に襲われ下山〜
トレッキング5日目、
この日はパンボチェからディンボチェ4350mまでのトレッキングです。
ようやく4000mの壁を超えます。
この日も体の調子はよく、快調に歩き始めました。4000mといっても日中は体を動かしていると長袖1枚くらいでも、まだ汗が吹き出してくるくらいです。
どこからともなく現れた犬がずっとついてきます
前日多めに歩いていたこともあり、
この日はお昼前にはもうディンボチェの宿泊するゲストハウスに到着しました。
ディンボチェに到着する少し前に、
歩いてるとき一瞬意識が飛びそうになったりしましたが、あまりひどいものでもなくあまり気にしてませんでした。
ゲストハウスに到着すると一気に気が緩んだのか、頭痛、吐き気、めまいが襲ってきました。
あー、完全に高山病だなーと思いつつ、
ガイドに症状を伝え、とりあえず水をいっぱい飲み、ベッドに横になることに。
数時間寝たあと、ガイドが私の様子を見にきたら、私の顔をみてびっくりした様子で、
何?と聞いたらカメラで私の顔を見せてきて、
ぱんぱんにふくらんでいる私の顔がそこにはありました。
頭痛や吐き気はまだ治っておらず、
ここまでかなぁと思い、明日の朝治っていなければ救助ヘリを呼び、下山することに。
幸い海外保険には入っているため、
救護費用の心配はありません。
翌日、症状はあまりよくなっておらず、
救助ヘリを要請することに。
まさか人生初のヘリをこんな形で経験するとは思いませんでした。
数日かけて登った距離を数十分で降り切りました。文明の利器は恐ろしい。
残念ながら、目的地のベースキャンプ までは辿りつけませんでしたが、遠くからでもエベレストが見れたことで私は満足です。
ヘリで降りる前に地元の人が声をかけてくれて、「お金なんて気にするな、命があればまた来れる。エベレストはずっとここにある。」
まさしく、その通りだと思いました。
実際登ってみると、年配の方も多くいて、
またいつかチャンスがあれば、
まだまだこの先来れるだろうと思ってます。
私のエベレストトレッキングは高山病で幕を閉じました。