断夫山古墳

「神宮西公園」内にある断夫山古墳は、東海地方最大の前方後円墳(後円部径約80m、高さ13m、前方部幅は約120m、高さ16m)。墳丘は3段築成で、墳丘西側は方形になっています。古来より、日本武尊(ヤマトタケル)の妻であった宮簀媛命(ミヤズヒメノミコト)の墓として伝えられ、熱田社の神域として保護されてきました。『古事記』によれば、ヤマトタケルはミヤズヒメに草薙剣を預けて伊吹山の国津神たちを退治しようとして命を落としたとあります。そこから残された草薙剣を祀って創建されたのが熱田神宮で、断夫山古墳の近くにはヤマトタケルの墓と伝えられる白鳥古墳だとの言い伝えも。しかしながら、発掘調査により造られたのは6世紀前半と推定されており、実際はこの頃活躍する尾張連氏に関係する墳墓とみられています。

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